出口治明先生講演会「社労士が考えるべき日本の課題」

2020年2月11日、私が所属する兵庫県社労士会の支部研修の講師として、立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明先生にお越いただきました!

講演会テーマは「社労士が考えるべき日本の課題」として、出口先生の幅広い見地からお話いただきました。今回は当日の講演内容から裏話まで、たっぷりお伝えします!

出口先生に直談判!なぜ社労士研修をお願いしたか

実は、2年前の2018年に兵庫県社労士会で出口先生の講演会を行っていました。

しかし、その時の私の所属する支部からの会員社労士の参加が4名のみ・・・当日はとても勉強になるお話だったので、参加者の少なさを残念に感じていました。

出口先生は書籍も多数出版されており、メディアにも出演していらっしゃいますので、本はもちろんのこと、新聞やテレビ等でその考えに触れることができます。

しかし2年前、実際に出口先生ご本人から語られた内容を聴くと、伝わってくるもの大きさははかり知れないものがありました。

私は日ごろ、コーチングや講演会でも「ライブ感」をなにより大切にしています。また私自身、支部の研修委員長をしていることもあり「支部会員に出口先生のお話しを直接聞いてもらいたい!」と強く思い、研修の企画をしました。

APU訪問。「開かれた学長室」にもお邪魔しました! 

実現に向けて動き出したものの、先の講演会を企画した他支部の研修委員長から「すでに2020年3月までは予定が詰まっていて、講演依頼を断られた団体がある」との情報を受け…、

「これは直談判しかない!」

と、昨年6月に立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)を、有志の社労士7名で訪問しました。

フェリーで神戸から大分まで船中泊で移動しました。 当日はあいにくの雨でしたが、晴れていれば別府湾が一望できる広大なキャンパスです!

学長室にも招いていただきました。学長室の本棚には収まりきらない本がたくさん!

いつも学長室は開けてあって、学生たちは気軽に入ってきてますよ。

自由に本を持っていって構わないし、返しに来てくれる時に感想文を書いてきてくれる学生もいる。常にアンテナを張って知識は広くもっておいた方がいいからね。

と出口先生。

続けて、「何をしている大学か、自分は何をしているのか、何を広めていきたいのか」を常に外部に発信することの大事さを語ってくれました。

取材も多い時で1日に15件も受けているそうです。

「本音であること、開かれていること、真に人と社会の成長を願う気持ち」それがご本人から熱く伝わってきます。

講演会も「2020年2月であれば」とお返事をいただけました!!

本当にありがとうございます!

また出口先生と一緒に学食でお昼もいただき、学長自ら売店の案内や企業さんとコラボした大学オリジナルグッズのご紹介までしてくださいました。

学長の売店案内の後は、APUの在学生による学内案内!

APUでは、外部訪問客を学生が案内するのが決まりのようです。出口先生や学生たちのホスピタリティに感激しならがも、講演会の実施に向けてやる気がみなぎってきます!!

講演会当日「社労士が考えるべき日本の課題」

さて半年間の準備期間を経て、いよいよ2月11日講演会の当日。2月前半は日本で新型コロナウィルスの感染者が確認され始めたころ…、感染拡大の前に開催できてよかったです。

先生は「社労士が考えるべきことは、日本人が考えるべきことと同じ」

と、歴史的な背景を踏まえながら、以下のようにお話されました。

・現状の分析がいかに大事か、しかし人間は経験から色眼鏡で見るから現状分析が苦手

・物事は「たて(昔の人の意見)、よこ(世界の人の意見)、算数(数字)」で見ることが重要

・日本は戦後の製造業の物づくり神話に依存しすぎた、GAFAのような新しい産業を生み出せないのはそれが原因

・日本の男女差別は明治政府が取り入れた朱子学が根本原因

・新しい産業がなぜ生まれないのは「女性・ダイバーシティ・高学歴」を大事にしないから

・政府がようやく「めし、風呂、寝る」から「人、本、旅」が大事だと気付いたから、働き方改革が始まった、だから兼業を認めている

お話しいただいたことは、著書、テレビ、新聞等で伝えられていることですが、本人が生で語る言葉は、心と脳にダイレクトに響きます。

「混ぜたら強い」をストレングスで実現したい!!

当日の講演会では、ダイバーシティについての話題にもなりました。

特に印象深かった言葉に、「混ぜたら強い」というものがありました。

「昨年のラグビーワールドカップの日本の活躍は、日本人だけでチームを作っていたらありえなかった。GAFAは多国籍の人種でワンチームになっている。混ぜたら強いんです。」と…。

これを聞いて、私は、

今日本は「もうすでに混ざっている」のに、うまく活かせてない状況なのでは?と感じました。

つまり、ストレングスファインダー®の観点で考えると

「個性」や「才能」はすでに組織内に「混ざっている」。

けれど、活かしきれていない。

社労士の立場で強みを活かすコーチの活動をしていて感じることは、いま日本人だけの環境でも、多くの会社はメンバーの個性や才能を活かしきれていないということ。

それが、多国籍のメンバーも加わって活かすことが果たしてできるのか。

多国籍の人材を混ぜるのは今後必要不可欠になってくる中で、より個性や才能をみな輝かせて働ける状況をつくりたい。

これからもさらに才能を活かすツールのストレングスファインダー®を知ってもらう活動をする!

と決意を新たにしました。

まとめ


講演を終えた出口先生を新神戸駅までタクシーでお送りしたとき、講演会の興奮さめやらぬ私は、先生に思い切ってこう宣言しちゃいました。

「私は強みを活かした働き方を提唱する仲間を増やすために、オンラインサロンをはじめます。そして社労士の人たちにも従業員の強みを活かすマネジメントを顧問先に話してもらえるよう、伝えていきたいです。」と。

出口先生からは「是非やってください!社労士さんたちが伝えてくれるのはめっちゃ大事です!頑張って!!」

と激励していただきました。

今回先生から講演会で話していただいた内容も踏まえながら、社労士として、ストレングスコーチとして、「強みを活かした働き方」をどんどん発信していきたいと思います!

 

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